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レポート

2021/08/25更新

日吉まちログvol.13|木登りに泥あそび!緑の中で子どもの自主性を育む「鯛ヶ崎公園プレイパーク」

今回の日吉まちログインタビューは、横浜市営地下鉄グリーンライン「日吉本町駅」から徒歩5分ほど。斜面緑地を生かした日吉本町鯛ヶ崎公園の野外遊び場「鯛ヶ崎公園プレイパーク」に注目!運営副代表の山口園子さん・白川麻里江さん(たまま)、プレイリーダーの長谷川圭佑さん(はせ)・小金澤杏美さん(つむ)にお話を聞きました。

 

子どもの発想力を引き出す!自然の中で得る学び

鯛ヶ崎公園プレイパークは、市民と行政が連携して自由に子どもが遊べる場を子どもの生活圏に創る特定非営利活動法人 横浜にプレイパークを創ろうネットワークが中心となって活動を行なう横浜市内にあるプレイパークのひとつ。木登りや泥あそびなど、現代ではなかなかできなくなった昔ながらの遊びを通じて、子どもたちの自主性や冒険心を育む遊び場であり居場所として成り立っています。子どもを想う親の心が「今」に繋がっているようです。

 

「鯛ヶ崎公園プレイパークの始まりは27年ほど前。第二次ベビーブームの影響から習い事が増え、子どもが外で遊ばない環境に疑問を持った地域のお父さん・お母さんたちの思いでした。当時は箕輪の森(現 日吉の丘公園)で、(キャンプや運動会を開催)月1回活動していましたが、新設された鯛ヶ崎公園を利用してプレイパーク活動を始めた。その後2006年に鯛ヶ崎公園プレイパーク管理運営委員会設立、同年に特定非営利活動法人 横浜にプレイパークを創ろうネットワーク設立。鯛ヶ崎公園プレイパークも団体会員となった。ゼロからではなく、子どもが遊べる土台が最初からあったのは、他のプレイパークと大きく異なる部分です。」

 

鯛ヶ崎公園プレイパークの歴史を語ってくれたのは、副代表のたままさん。自然の中でのびのびと育ってほしい…そんな子を思う親の気持ちは、今も昔も変わらないようです。

 

 

鯛ヶ崎公園プレイパークってどんなところ?

都心からのアクセスも悪くない。それなのに田舎らしい緑がある鯛ヶ崎公園プレイパーク。子どもたちが遊べる居心地のいい環境作りや遊びの仕掛け、そして安全管理を担当するプレイリーダーのはせさん・つむさんに鯛ヶ崎公園プレイパークの特徴を聞いてみることに。

 

つむ「初めて来た方から『ここどこ?』と言われるくらい緑が多く、東京から近い遊び場。パパママの子どもの頃にあった環境に似ているという声も多いですね。特に地方から来たご家族から『向こうより田舎かも』と言われるような大人目線でも懐かしさを覚える場所。ここにしかない遊びがあって、街中だけど異空間…それがすごく面白いと思います。」

 

 

はせ「僕は徳島出身で、山と田んぼしかない場所で育ちました。田舎と都会の子ども、それぞれの遊びに興味を持ち、大学の卒論でプレイパークを研究したことをきっかけにプレイリーダーになりましたが、ここは本当に駅前?と思うくらい自然が豊富。ヤモリやアオダイショウ、カブトムシ…。横浜市内でありながらダイレクトに自然と触れ合えます。晴れでも雨でも、ここに来れば僕らプレイリーダーをはじめ誰かいますから!子どもは自由に走り回って遊んで、大人は焚き火を囲んでお茶を飲む…、そんな『遊び場』であり『居場所』ですね。」

 

仕事休みにふらっと朝から来て、手伝ってくれる人たちに支えられている鯛ヶ崎公園プレイパーク。中学生の頃から10年以上ここに来ているという常連も少なくないのだとか。人が集まり繋いでいく。そんな昔からの地域がギュッと詰まっているようです。

 

 

子どもの成長を時代で感じる

鯛ヶ崎公園プレイパークを誰よりも見てきたのが、運営副代表を務める山口園子さん。子育て時代から今まで、鯛ヶ崎公園プレイパークとともに歩んだ歴史を振り返ってもらいました。

 

「母を連れてマシュマロを焼いたり、流しそうめんをしたり。娘が結婚して子どもと一緒に遊びに来たり…。私自身が一番の利用者かなと思っていますし、皆で作ってきたという想いがすごくあります。当時小学生だった子たちがパパママになって、子どもを連れて来てくれる。そういう人たちがいることが本当に嬉しいし励みになります。繋ぐ想い、やっぱり嬉しいですし、失くしてはいけない場所だと思いますね。」

 

子どもから大人まで、さまざまな世代が訪れる自慢の公園ですとニッコリ笑顔で話してくれた山口さん。自然の中で遊ぶ以外にも、おもしろい遊びの知識や技術を持った大人たちとの触れ合いがありました。

 

 

遊びの中から生きる力を育む

プレイパークでは、プレイリーダーたちがリスクとハザードを察知しながら、あえて完璧な安全を作らない「人が生きていく上での危機感」を持つことから子どもたちの成長を見守っています。ワクワク感のある遊びには、どんなものがあるのでしょうか。

「予測できる危険がリスク。予測できない危険がハザード。例えば、手作りブランコの片側ロープが外れかけているのはリスク。一見きちんと結ばれているけど、よく見たらロープが傷んで乗ったら切れるかもしれないというのがハザード。遊びの中からできるだけハザードを取り除き、危険が予測できるリスクに近づけていくものにするのもプレイリーダーの作業です。そんな中、最近子どもたちがハマっている遊びがベーゴマ。巻いて回す、意外に難しいからこそ、遊びへの貪欲さが集中力に変わります。『勝ちたい!』という思いから子どもの成長を感じますよね。」

 

 

ベーゴマ以外にもロープアスレチックやハイジブランコ、倉庫登りなど、昔ながらの遊びがいっぱい。自分の腕より細い枝に登ると折れる可能性があるなど、プレイパークで学んだ知識を自分から話す子どもたちも多く、塾とは違う学びの場所となっているとのこと。こうした場所が日吉エリアにあること、知らない方も多いのではないでしょうか。遊びながら生きる力を身につける鯛ヶ崎公園プレイパーク。興味を持たれた方は、毎週火・水・木曜、第2・4土曜とそれに続く日曜に開催されていますので、親子で訪れてみてくださいね。

 

取材協力:鯛ヶ崎公園プレイパーク
取材:地域の広場アプリ ピアッザ